samehada_restartの日記

過去調査資料などを残す場所

WM-DD33 復活試行2(ひとまず完了)

先日落札したWM-DDの目的・・・センターギアのギア側ガイドピン?が折れて暫定対処したWM-DD33を完全復活させる。

 

シャーシの交換

WM-DDのシャーシ(及び 各種ギア, リール類)を、WM-DD33の物と交換。WM-DDから取り外したサプライ側リール裏のギアが割れていたのでストックと交換。

 

センターギアの交換

FF時のテープ端でのギア空転(モーターが自動停止しない)問題。

センターギアのギアパーツは数年前にeBayで購入したもの(挟み込みタイプ)を使用していたが、これが宜しくないのではないかと疑う。ギアが柔らかすぎて逃げてしまう模様。

WM-DD3で使用した物を改めて購入して交換(4箇所を接着)。とりあえず治った模様だが、WM-DD系の持病と考えているので再発したら諦める。

 

電解コンデンサの交換

eBayで購入したキットを使用。

BA3304F(イコライザーアンプ)のバイパスコンデンサを10uFから47uF(BA3304の推奨値)に変更。ヘッドホン出力のカップリングコンデンサを220uFから560uFに変更。いずれもキットの内容に従ったもの。

 

容量変更の根拠はあるらしいが、聴いても違いは判らない。

fixyouraudio.com

取り外したコンデンサを確認したが特に問題は無し。小容量品のESRが高めだったが、オーディオ用とか高品質とか称した製品ではないのもあり妥当な値とも言える。

 

Rch接触不良?

Rchが接触不良みたいな状態に。

基板中央の辺りでハンダが剥がれかかってる?コンデンサ交換時にやらかしたか?

場所を特定できず。基板中央部を少し押すと症状が治るので、基板中央部(PLAYボタンの近傍)と外装との間にゴムを挟み、基板が常時押されてる(歪んだ)状態になるようにして様子見。基板にストレスを与えるので良いとは思わないが、症状が悪化する事で原因が判明する可能性にかける。

 

その他

ヘッドを持ち上げる部材は、センターギアの突起を引っ掛ける機構部のバネを押さえる細いピンを補修(バネの押しに耐えきれずピンが曲がってしまう症状)。このピンがダメになるとヘッドを上げるのが運任せになる。

WM-DDの「全く聞こえない」ボリュームの原因は、回転する樹脂パーツから接点端子の部品が取れてしまったため。
とりあえずは動作に問題のないAカーブ品のストックから回転パーツを取り出して交換し、ガリの出ていた別のWM-DDのものに取り付ける。こちらも接点端子が取れていた(かろうじて抵抗面に接触できていたので支えていた)ので、合わせてなおすことに。

 

WM-D6C ピンチローラー交換


dポイント目当てでSBI証券の口座を開設したら、いつのまにかSBI新生銀行とSBIネット銀行の申し込みも行われていた。証券口座と連動させるのは良いけど、2つも銀行口座を作らせようとする意図がわからない。

ジャンクWM-DDを新たに入手〜ガワ交換

ある目的のためにジャンクのWM-DDをヤフオクで落札。極力安価なものを探していたのだが、外観が汚く敬遠されたであろうものを10500円で落札。週末クーポンで5%オフ&ゆうパック着払い。親から相続した切手(切手収集ブーム世代だった)が大量にあるので、ゆうパック着払いは送料無料みたいなものである。

到着してアクリサンデー研磨剤で磨いたところ(立体ロゴ部を除き)綺麗になったので、手持ちのWM-DD(黒)のガワと入れ替え。

今回落札したWM-DDの中身の状況・状態は以下の通り。

・ピンチローラーとヘッドの状態は微妙
・ボリュームは両chともに断線状態
・センターギア割れ
・キャプスタンプーリーのラバー(タイヤ)が完全硬化

光の当たらない場所にあるゴムの硬化・・・どんな環境にあったのだろうか。

WM-D6Cの調子が悪い

再生してると「瞬間的に急に速度が上がって戻る」症状がでる。最初はテイクアップリールが滑って一時的に止まってるのか?と考えたが違う模様。カセットテープ状態の問題かと考えたが、色々と試行錯誤したが違う模様。

ピンチローラーが滑ってると予想して、例のクリーニング用アルコールを染み込ませたりするも改善はせず。ピンチローラーをキャプスタンに押し当てるためのバネが弱まってる可能性もあるし、分解してピンチローラーを外す。

 

 

手前側が取り外したもの、奥のものは以前購入した予備品。取り外したものは、ゴムの劣化が著しいのが見てわかる。

WM-D6Cのピンチローラー交換

油で柔らかくするなり、ヤスリで表面を削るなりしても良いが、この際だから予備品と交換することに。無理してリスクを冒す必要はない。

 

 

テープ先頭でパスがズレて音がこもるテープもあり、下側にあるバネの張力が上がるように少しだけ調整。

症状は治ったけど

W&Fが悪化...状態の悪いテープで(手持ちの)WM-DDやWM-D6より悪くなる。状態が普通のテープでは差を感じられない。

再度分解して確認すると、ピンチローラーを挟んでいるフレームが曲がってしまい、ローラーがスムーズに回転できなくなっていたのが原因。ローラー交換時に曲げてしまった模様。フレームを修正したらW&Fが改善。

 

WM-DD3

日本国内で電波時計の調時に成功したことが全くない。電波が弱すぎと言われているが・・・次に買うことがあれば、同じ値段で電波時計でないものを選ぶ。

 

WM-DD3の入手

WM-DD33は動くようになったけど、再生時にヘッドが上がらない症状がある。軸は固定したけど傾いているのか、抑えが効かないからなのか。PLAYボタンの押し方で回避する方法を見つけたが使う時に不安になる。無理して使うほどの機体ではなくなってしまった。

大腸ポリープ摘出で浮いたお金の使いどころとして、WM-D6Cの後期型を物色するも出物が少ないし、海外勢(代行業者)の活躍もあり高騰して手が出ない。シリアルNoで判断するしかないのだが隠してる出品者もいる(盗品なのか?と疑ってしまう)。eBayでも探してみるもドイツ出品の送料未定のものしか見当たらない。送料の問合せ等の手間をかけてまで欲しいのか?と言われると微妙である。

ヤフオクでWM-DD3が出たが(赤色だったのもあり)やはり値段高騰で手が出ない。本当はWM-DD30が欲しいのだが・・・というか、ヤフオクの落札額は決して高くないのか?という感想。やはり円安が厳しいのだろう。
eBayで物色するも税金が発生しない16666円以下のものは見つからない。とりあえず40k円前後のものをウォッチに入れていたら、値引きオファーが届く。少し悩んで購入することにした。結局、送料込みで38k円(PayPalで決算時に円払い選択したが、その直後に少し円高に振れたので失敗だった可能性あり、この辺はギャンブルなので仕方がない)。

オーディオ機器なので関税自体はかからないとは思うが、郵便局の配達時に消費税(と手数料)も徴収されなかった・・・なぜ?
後から督促状みたいなのが届くのは嫌である。税関時に開封してインボイスを確認しているので担当者が勘違いした可能性が高い?・・・ハンガリーから届いたものなので、インボイスのUS$表記を現地通貨(フォリント)と勘違いした可能性はあるが、それだと数百円になってしまう。

 

メンテナンス作業

到着即開腹。「動作するけどメンテナンス要」という物だったが・・・

  • センターギア割れ ⇒ 交換(※1)
  • ネジ違い(サービスマニュアル#71の3本中2本)⇒ 交換(※2)
  • ネジ欠品(サービスマニュアル#74の2本)⇒ 補填(※2)
  • ボリュームのネジに接着剤 or ネジロック ⇒ 清掃除去
  • 電源SW、ボリューム、DCジャックの接点 ⇒ アルコール清掃
  • 速度調整用(の名残の)開口部のカバー欠品 ⇒ 正体不明カバーを取付(※3)
  • ネジ違い(サービスマニュアル#2の全4本)⇒ 交換

(※1)
センターギアは、誰がどうやって作ってるのか知らないが「光造形」というものをメルカリで購入(少し値下げしたタイミングで)。モノ自体は問題なく使えた。クリックポストを使うのは良いけど追跡番号を連絡しろと言いたい。

(※2)
#71のネジは#101のシャーシを#70のシャーシに固定するためにあるのだが、このネジが違うために固定どころか浮いてしまっていた。そんな状態なので#74のネジを取り外したのかもしれない。数多の「復活不能ジャンク品」の見せ場・・・無駄金ではなく先行投資と考えるようにしている。

(※3)
速度調整用の半固定抵抗は基板上にあるので開口部は不要。ここの開口はWM-DDでしか意味をなさなかったような。本来はシールが貼られていたはず。

 

動作確認

上記を修正して動作確認。

FFでのギア空転は全く発生しないのは初めてかも。「光造形」ギアのおかげか?

W&Fは耳計測でもイマイチな状態。再生するとコトコト音がするのでモーター~キャプスタンを確認&調整しないといけない。

 

(外装には傷も凹みもあるが、モバイル機なので気にしてはいけない)

 

駆動系の調整1(キャプスタン周り)

以下でW&Fを改善(最高の状態とは言えない)。

  • キャプスタンホイールを掃除(抑え部品に使うネジロック材が溶けたのかホイールに付着していた)
  • 調整用スクリュー(キャプスタンホイール抑え)とネジ(モーター位置調整用)を調整
  • キャプスタンホイールのラバーを裏返しに

再生時にしていたコトコト音が消えたのは「ラバー裏返し」のおかげと予想。

 

駆動系の調整2(センターギア)

再生時のオートストップが作動しない。バラック状態での確認時は作動してたはずだが。そのうち再生時のテイクアップリールの回転が不安定になり、リール回転がすぐに止まってしまう状況になる。

調べてみるとセンターギアに取り付けた「光造形」ギアが空回りしていた。そういえば商品説明に「接着固定が必要かも」と書いてあった記憶。隙間にエキポシボンド(コニシのクイック5)を入れて接着させたら空回りしなくなり、結果としてオートストップも正常に作動するようになった。

この措置でW&Fはさらに良くなり、ほぼベストな状態になったと思われる(面倒なので計測はしていない)。ここでキャプスタンホイールのスクリューを再調整も実施(少し緩めた)。

テイクアップリールがキチンと巻き上げない事でテープテンションが安定せず、結果として走行速度も安定してなかったのだろう・・・WM-D6Cでも同じような現象があったような。

FFギア空転が発生してないのは今回使用した「光造形」ギアが要因の可能性もあるので、接着固定することになったのは残念ではある。長期的にどうかは不明だけど、奥まったところにあるので「紫外線による劣化」は無いはず。

 

再生音ノイズ問題

WM-DD33同様に再生時に時々ノイズがでる問題が発生。

まず、ヘッドホンジャックやボリュームの位置が偏っており基板が歪んでおり、その影響で近傍の電解コンデンサ(C110/210, 3.3uF, カップリング用途)が不良状態になっているのでは?と予想。取り外して計測してみると容量は問題ないがESRが8Ωと高い。サイズが合うものが、何かの基板から剥がした2.2uFのものしか無かった。こちらもESRは4Ωと良くはないが、この辺りの容量の電解コンデンサであれば標準的という話もある。ついでに各部材の位置の偏りを正す(基板の歪みを抑える)よう小細工。
ノイズ発生頻度は低下したような・・・気のせいか。

ヘッドホンケーブル近傍にiphoneがあるとノイズがでる場合があるが、どうやら本体近傍にあってもノイズがでる模様。無線LANBluetoothの電波を拾ってるのだろうか。色々試行した結果、プリアンプ回路近傍が外部ノイズを拾いやすい模様。プリアンプのIC(BA3304F)を使った回路は外部ノイズに弱くなるのか?

プリアンプ回路部を(GNDにつなげた)アルミシートで覆うようにしたがノイズ除去には至らない。逆に、筐体を手で持つだけでノイズが出るようになったので元に戻す(筐体とGNDを短絡すると宜しくないようだ)。スマホを遠ざける運用で対応するのが良い模様。さらにはソフトケースに格納して使うべきなのだろう。

海外サイトで、プリアンプIC近傍の C102/202(10uF, タンタル, プリアンプのバイパス用途らしい)は交換した方が良いというのを見つけた。DD2とDD3のタンタルコンデンサは経年でダメになると(DD33はその反省で電解コンデンサになったという予想)。そして低周波領域をフラットな特性にするためにはデータシート通りの47uFにする必要があるらしいが、(DD2はともかく)DD3はスペース的に無理。
コンデンサ周りは気が向いたら変更していく予定。C102/202については、何かしらの理由があって10uFにしたと思いたいし、正直なところ特性が変化しても耳が追い付かないと思う。タンタルを使うのなら耐圧の高いものに変えた方が良いのかもしれない。

現時点での結論

WM-DD33でも同じプリアンプICを使用しており、やはりノイズ問題があった。未検証であるが、やはりこのIC周りの回路が問題なのかもしれない。DD2で同じようなノイズ問題があったか?記憶にない。
当時は音楽を聴きながら本を読む事はあっても、スマホのような電波を発する機器を使う事は無かった。「時代に合わない」ということかもしれないが、さらに古い製品であるWM-DDでは発症しない・・・。

「光造形」ギアについては、もう1個購入して、時おりFF空転がおきるWM-DDにも試してみようと考えている。メルカリかヤフオクのキャンペーンなりで安価に入手可能な時になってからだが、以前使用していた洋物よりも良い可能性はある。さすがに「射出成型」という物は値段が高く、試す気にはならない。

 

WM-DD33破壊~復活試行

大腸ポリープ摘出

便潜血~内視鏡検査

会社の健康診断(8月)で便潜血。その流れで1月に内視鏡検査(健康診断の二次検査なので無料)。上行結腸に大きなポリープが存在することが判明。摘出することに。
内視鏡検査時に小さいポリープを取ることもできるが有料(通常の健康保険適用)になるし、大きいものは取ってくれない。初回ということもあり無料対応(診るだけ)にしてもらったのだが、費用面では正解だった模様。

摘出手術

2月初頭、2cm以上の大物なので術後に出血が止まらない可能性もあるので一泊入院で摘出。
当日朝に満員電車で病院へ行き、到着したら腸洗浄で水便三昧。13時過ぎに点滴針を肘内側にされて身動きがとれなくなる。点滴の場所は担当看護師の経験や技術に依存するので仕方がない。慣れた人だと腕の外側にするのだけど、脳筋ではなかったため血管が浮きでてないから、何度も刺されて内出血の嵐になる可能性も高い(経験有り)。

15時から施術。鎮静剤で寝ている中で痛みを感じて時々唸っていた記憶がある。
摘出したポリープを半分に切っても肛門から引っ張り出せないとのことで、施術後に浣腸されて簡易便座で踏んばって出してくれと。他に出るものもないので簡単に出た。出たものを見せられたけど「梅干しみたいだな」という感想。半覚醒状態の中での浣腸&踏ん張りであったが「こんな経験(大物)は初めて」という看護師の言葉は記憶にある。施術担当or助手の人曰く「柔らかいから悪性ではない可能性が高いと思う」との予想だった。

病理検査の結果~少しだけ成金

1週間後に検査結果を聞きに行く。悪性ではなかったとのことで一安心。
今回摘出したポリープが大きかったために、その奥を診れていないということで、通常なら1年後のところを半年後に改めて内視鏡検査をすることに。これから毎年のように腸洗浄する事を考えるとウンザリではある。

金額的に高額医療助成は無理だったが、生命保険で入院+手術の見舞金を貰ったので少しだけ潤った。そのお金でWM-D6Cの後期型を狙うも価格高騰には勝てず。ゼンブゼンブの連中は本当に鬱陶しい。


WM-DD33を壊す

1月にジャンクのWM-DDを入手し修理(センターギアを交換・取付、ボリューム分解清掃、ギア位置を微調整、ヘッド交換)。気をよくしてWM-DD33のFF時テープ端での空転を治すべく処置していたところ、センターギアのギア側(キャプスタン側)の軸が取れてしまう。入手当初からグラついていたような気もするが...忘却の彼方。

件のWM-DD33は再起不能だろうと考えて部品取りしていく。外観がボロボロなのはともかく、重低音もドルビーも使わないので手持ち機材の中では微妙な位置づけだったので躊躇なくパーツを取り外していたのだが...

 

FF空転については、後に色々と確認したところ、テイクアップリール裏のギアが経年と摩耗で歯が劣化(特に回転方向)しており、軸がモータートルクに耐えきれない事とのコンボでダメになっていた模様。これって純正ギア割れによる影響もあるのだろうか。当該ギアを新調すれば良いのかもしれないが誰も作っていない模様。形状的に完コピは難しいのだろう。3Dプリンタよりも旧来のやり方でレジンコピーする方が簡単かもしれないが、それだと削れたギアのコピーになるから意味はないか。

 

WM-DD33の復旧試行

作戦1~軸を元の位置に戻す

WM-DD33は国内未発売だったので合体させるような機材の入手は簡単ではない。当時の価格以上を拠出するようなものでも無かろう。

アレコレ考えた結果「軸を取り付ける事ができれば動くようになるのでは?」「最悪、再生専用機になっても問題はない」となり、試してみることに。

FF/REWでセンターギアが軸周辺の窪みに沈み込むため、ボンドやパテを軸周辺に盛っることは避けたい。しかしながら、少量のエキポシボンドやパテでキチンと接着固定できない。仕方ないので(FF/REWは半ば諦めて)パテの量を増やして軸周辺を少し囲って埋めることでに。なんとか取り付ける事ができたが軸がグラつく。これ以上パテを盛ると完全に再生専用機になるので決断できず。

とりあえず最低限の部品を取り付けてギアの噛み合わせを確認する。ギアの劣化、パテ埋めによるギア沈み込み制限、軸グラつきで位置と角度調整が無理、のコンボでFFはギアに掠ることも無い状態。REW動作は大丈夫そう。

動作確認すると、REWで軸がトルクに耐えられずテープによっては回転しなくなる。軸が動くので結果的にPLAYの動作も安定しないので、これではダメという結論。

 

作戦2~パテで軸の周囲を埋める

REW動作も諦めることにして、軸周りの窪みをパテで埋める。やはり軸を完全固定できずグラついてしまう。

動作確認するも、最初は良さげに動いたけど、再生+REWを繰り返してるるうちにダメになる。

後に判ったが、パテは2色混合方式のものを使用したのだが、パテの量をケチって配合率が宜しくなく硬化しきれてなかった模様。きちんと硬化していたら違う結果になっていたかもしれない。

 

作戦3~最後の手段

軸を裏側のシャシー?を突き破って接着剤で固定する。エポキシ接着剤を遠慮くなく使えるのもあり、軸のグラつきを抑制できた。

再生もFF/REWも動作はするが駆動音が煩い。FFでの空転は言わずもがな。

再生時の駆動音の五月蠅さは、軸が短くなって抑えのリングワッシャーを取り付けられなくなったのが原因の模様。アレコレ触っても状況を良くすることは無理と判断して諦めた。

 

WM-DD33復活へ

細々とした処置

時々モーター位置がズレるのか再生速度が急に変化する症状がでる。モーターの電源ケーブルの配置(配線経路)を調整したら収まった。その辺りの調整を真面目に行えば良いのかもしれないが面倒すぎる。

キャプスタンプーリーに使うスラストワッシャーが無くなった(元から無かったような気もする?)ので購入。0.5mm厚では厚すぎて動かないため0.25mm厚を使っていたが、最終的には0.13mmを使うことに。0.25mm厚以下なら使用するに問題ないと思われる。
メンテナンス紹介してるブログ等で、この場所に注油・グリスを推奨してるのを見かけるけど、元々スラストワッシャーはグリスやオイルを不要にする目的の物だから、注油してもさほど意味はないと思われる。

ボリュームにガリが出ていたので外側から無水アルコールを流し込んで対処。予備は数個あるが少々のガリは「経年で発生するのが当たりまえ」としないと不幸になるだけ。DD33の物は、国内販売のDD系(F5を除く)で使われてる物より新しいタイプだが、Cカーブであることに変わりはない。迷惑な話である。

持ち運んで使う事も電池駆動する事も無いだろうとして、電池取り出し用の布は取り付けないことに。電池蓋も外したまま。電極の配線はしたけど。

 

復活したけど・・・

FF時の空転を回避すべく始めた事が、結果として状態を悪化させただけに終わる。良い経験にはなったが、記録してないと忘れてしまうだろう。

件のDD33は満身創痍の機体である。

・外観はボロボロ
・FF/REWボタンの取付場所の樹脂が破損してたのをパテで修理(入手時)
・ボリューム、センターギアの交換(入手時)
・再生音のノイズ対策でメガバスICを載せ替え(ノイズは違う理由だった...orz)
・FFでの巻き終わり時のギア空転
・センターギアの軸が折れる、修復するも動作音が煩くなる(今回)
・再生音が出ない場合がある(ヘッドが上がらない、今回の軸問題の影響あり)

DD機のウリであるW&Fはカタログ値には至らないのは確実だけど、これは入手した時からであったはず。もちろん廉価リバース機と比較するまでも無いし、廉価で無くともWM-DD9の「整備品」よりもマシであろう。

WM-DD33の特徴の1つである「昇圧&PLLロック」は、持ち運びしない=電池駆動しないのなら意味は無いと考える。持ち運ぶにしてもニッケル水素電池を使うのなら、やはり意味は無いだろう。もう1つの特徴でもある重低音も使う事は無い...血眼になってDD100を狙う連中の気が知れない。

結局のところ「WM-DD33でなければダメ」という状況にはならない。本音としては売却したいのだけど、さすがに難しいだろう。愛着はそれなりに有るので尚たちが悪い。

 

WM-DDとWM-D6/D6C用のUSB電源アダプタの作成

WM-DD系機種をUSB(+5V)で使えるように。ACアダプタは用意するのが面倒だし、大きくて邪魔。メンテナンスする時にあると便利だけど、あまり使いたくない(可能なら捨ててしまいたい)という動機から。

どこかで販売されてるかもしれないけど、自分で作成することに。
カセットウォークマンは必要電流が少なくて済むので、DAT用とは異なりPDを使わない方針とする。

 

WM-D6/D6C

ヤフオクで売られていた「6V昇圧USBケーブル」を入手(2本)。DCプラグはD6/D6Cに適合するものをセンターマイナスとなるようして付け替え。 D6はカバーにDC用の穴がないので利便性のためにL字変換をヤフオクで購入。

 

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1A程度まで出力可能という触れ込みだが、そもそもUSB-Aの時点で500mA以上を期待してはいけない。TCD-D7/D8では厳しいかもしれないが、D6/D6Cは400mAあれば良い(らしい)ので問題なし。

 

WM-DD系

NJM2884を使ってUSB+5Vを3Vに降圧するアダプタを作成する。
 

電源入力用USBマイクロジャック2.2uF セラミックコンデンサ (2個)、出力ON/OFFスイッチ(手持ち在庫)、スイッチ入力用の抵抗(ジャンク基板から剥がした手持ち在庫/20k-100kΩの範囲で適当に)と一緒に、タカチ KW-48(秋月では取扱なし)に詰め込む。

NJM2884の最大出力は500mAだが、WM-DD系で使う分には全く問題なし。

WM-DD系のDCジャックは標準でもEIAJ(電圧区分)でもないのだが、ヤフオクで適合できそうなDCプラグ付きケーブルを購入した。3V出力は他にも用途が有りそうなので出力にRCYコネクタを使用し、DCプラグを簡単に交換できるように。DCプラグを替えればWM-DT1でも使える(電流要件も問題ないはず)。

 

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部材購入の都合もあり2セット作成。
1番目はRCYジャックを外出にしたが、2番目は出力用RCYジャックを内蔵しON/OFFスイッチの位置を出力ジャック横に移動。
作るのは楽しいけど開口が手間。内部の配置や配線は手抜きで作業効率も悪いけど、商売目的ではないので気にしない。

DCプラグが余ってるので、あと2個ほど作るかもしれない(手間なのでON/OFFスイッチは省略するだろう)。用途はDD系を処分する(売る)時のオマケ。

 

電源ノイズに神経質になっても・・・

こういうのを作ると「USB電源はノイズが多いからダメ」という人が出てくるだろうけど、臨場感だの空気感だのを疑似環境にすぎないオーディオで得られると本気で思ってる人達は・・・何かしらの補正が必要となる「歪んだ」機材に「真っ直ぐな」心で接してるのだろう。

DCDCだろうがACDCだろうが、定電圧を取得するためにフィードバックしている。当然微振動=ノイズは避けられないわけで。たとえ完璧な定電圧電源を用意しても(できるわけないが)、WM-D6Cのように内部で昇圧してたりする機器もある(このおかげで安定駆動できてるわけだが)。しかも某連中が忌み嫌うスイッチング方式。

ノイズを聞く・聞き分けるためにオーディオを使ってるわけではない。

WM-DDとボリュームと私

ヤフオク、メルカリで「WM-2,WM-DD等に」として売ってる人がいる。

WM-2系はAカーブ、DDはCカーブである。カーブが異なっていても使えないことは無いが、使い勝手は非常に悪くなる。

写真の記号を見るにDカーブか?抵抗値も違うようだが抵抗比で減衰量が決まるだろうから問題はないのか?Dカーブは...何れにせよDD系には厳しいだろう。

手を出す人間は居ない?皆わかってるということか。


これらの機種のボリュームは寸法が大きいので分解清掃は比較的簡単。接点ブライトで掃除、接点グリス塗布→接点ピンを少し持ち上げれば、導通無しの物であっても復活する可能性はある。少しのガリは妥協する必要あり。

 

日記

断捨離で色々と処分しなければいけないのに、WM-DD(ジャンク)を入手。何年ぶりだろうか。微妙な外観だったからか比較的安価だった...それでも高いけど。

以下処置でジャンクから抜け出した。

  1. Phone端子(A,B)清掃→テスター確認OK
  2. 電極(負極)に錆→電極交換→通電OK
  3. センターギアの割れ→ギア交換&機構の清掃→メカ動作OK
  4. Lch出力NG(A,B共に)→Vol接点活性剤(改善せず)→Vol分解清掃→復活(ガリ少し有り, 問題ないレベル)
  5. 再生動作で物理的干渉音→センターギアの軸&ギア歪み調整→改善(FF空転は半ば諦め)
  6. 再生音の音揺れ(W&F悪)→ピンチローラーのバネパワー強化処置(効果無し)→キャプスタンホイールのラバー交換&抑え調整→改善
  7. DCジャック清掃→テスター確認OK(実働は未確認)
  8. 電池ボックス蓋 欠品→補充

最初は廉価オートリバース機のような音質であったが、キャプスタンホイールのラバーを交換したことでDD機らしい(高周波音の歪みが少ない)音になった。ラバーには長期間放置によるモーター押し付け痕の凹みができており、それが音質劣化(W&F悪化)の原因のはず。ピンチローラーも同様だが、経年による硬化や摩耗が問題になった経験はない(結局は接触対象に依存)。W&Fの計測はしてないけど0.1%以下には収まってると思われる。

電池取り出し用の布が無いが、在庫無し&無くても使用に問題ないので放置。

ヘッドは見た目が汚いので少し悩んだけど、聴く限りは問題ないと判断して交換せず。交換した際のテープパスやアジマス調整が面倒というのも理由の一つ。

今回の処置でセンターギアと電池ボックス蓋の在庫は無くなった。最近はWM-R2ですら高値だし、円安でもあるしで、これら部材の入手が難しい。無理して入手する必要もない。

 

ウォークマン自体はDD3とD6Cの後期型が欲しいけど、前者は海外製品なので円安下では無理だし、DD2やDD33があるので頑張って入手する必要もない。後者はレアなのだろうか出物がない。高校時代に購入した物は年代的に後期型だったと思われるので勿体無いことをした。今はD6もD6Cも高すぎるし手が出ない。

 

追記

ヘッド交換とセンターギア歪み再調整を実施

結局、ヘッドのザラつきが気になり交換する事に。交換したヘッドはWM-R2の物かもしれないが、似たような時期の製品で周波数特性も同じはずなので問題はないだろう。交換後に動作確認すると再生速度が速くなったが、ヘッド交換時にヘッドとピンチローラー間のバネを付け忘れていたのが理由。

センターギアはFF時の空転が極力発生しないようにする目的で、かなり真面目に頑張って目的を「ある程度」は達成できたと思うが、暫くしたら元に戻りそうな気がする。こういうギリギリな所があるのが如何にも、という感。

テープパスとアジマスは目視&耳調整。周波数特性を考えると、機材を使って生真面目に調整しても、あまり意味はないと思う。

 

WM-D6/D6C用のバッテリホルダ

便宜上、電池ホルダ部 と カバー部 と呼ぶ。

 

電池ホルダ部

TCM-121の物がそのまま使える。TCM-111/141やTCS-300/310も同様と思われる。他にも単3電池4本で同型のホルダを使用してる製品(TCM-5とか)の物も使えると思われるが、微妙に電極が異なる模様。

何れも古い製品なので、電池入れっぱなしで電極が汚染されてる可能性があるのが難点。

 

カバー部

TCM-121のモノを加工すれば使える。TCM-111/141やTCS-300/310も同様、それ以外の製品では無理と思われる。

以下、電極側(ツメ側)を前方として加工内容を記載。

  • 両サイド、後方にある位置合わせ用の突起を除去
  • 右サイドの前方から約12mmの範囲について、上側5mmを残して下側を切り取り、残した上側は0.5〜0.8mmほど削る
  • 左サイドの上側5mmほどを0,2〜0.5mmほど削る(必須ではない、リッド蓋との干渉状況次第)

 

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この加工をした物は元の製品でも使用可能(のはず)だが、これらは経年による内部樹脂パーツの破損によりFF/REWが動かなくなる問題を抱えている。

TCS-300/310用については当該パーツを作ってる人がいるようだが(ヤフオク)、それならD6/D6Cにマイクを付けた方が良いと考える。

 

電池ホルダ部は製造時期の違いで電池正極側の電極形状が異なる模様。D6/D6Cの頃は1本線の物だと思われるが確証はない。