samehada_restartの日記

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WM-DDとボリュームと私

ヤフオク、メルカリで「WM-2,WM-DD等に」として売ってる人がいる。

WM-2系はAカーブ、DDはCカーブである。カーブが異なっていても使えないことは無いが、使い勝手は非常に悪くなる。

写真の記号を見るにDカーブか?抵抗値も違うようだが抵抗比で減衰量が決まるだろうから問題はないのか?Dカーブは...何れにせよDD系には厳しいだろう。

手を出す人間は居ない?皆わかってるということか。


これらの機種のボリュームは寸法が大きいので分解清掃は比較的簡単。接点ブライトで掃除、接点グリス塗布→接点ピンを少し持ち上げれば、導通無しの物であっても復活する可能性はある。少しのガリは妥協する必要あり。

 

日記

断捨離で色々と処分しなければいけないのに、WM-DD(ジャンク)を入手。何年ぶりだろうか。微妙な外観だったからか比較的安価だった...それでも高いけど。

以下処置でジャンクから抜け出した。

  1. Phone端子(A,B)清掃→テスター確認OK
  2. 電極(負極)に錆→電極交換→通電OK
  3. センターギアの割れ→ギア交換&機構の清掃→メカ動作OK
  4. Lch出力NG(A,B共に)→Vol接点活性剤(改善せず)→Vol分解清掃→復活(ガリ少し有り, 問題ないレベル)
  5. 再生動作で物理的干渉音→センターギアの軸&ギア歪み調整→改善(FF空転は半ば諦め)
  6. 再生音の音揺れ(W&F悪)→ピンチローラーのバネパワー強化処置(効果無し)→キャプスタンホイールのラバー交換&抑え調整→改善
  7. DCジャック清掃→テスター確認OK(実働は未確認)
  8. 電池ボックス蓋 欠品→補充

最初は廉価オートリバース機のような音質であったが、キャプスタンホイールのラバーを交換したことでDD機らしい(高周波音の歪みが少ない)音になった。ラバーには長期間放置によるモーター押し付け痕の凹みができており、それが音質劣化(W&F悪化)の原因のはず。ピンチローラーも同様だが、経年による硬化や摩耗が問題になった経験はない(結局は接触対象に依存)。W&Fの計測はしてないけど0.1%以下には収まってると思われる。

電池取り出し用の布が無いが、在庫無し&無くても使用に問題ないので放置。

ヘッドは見た目が汚いので少し悩んだけど、聴く限りは問題ないと判断して交換せず。交換した際のテープパスやアジマス調整が面倒というのも理由の一つ。

今回の処置でセンターギアと電池ボックス蓋の在庫は無くなった。最近はWM-R2ですら高値だし、円安でもあるしで、これら部材の入手が難しい。無理して入手する必要もない。

 

ウォークマン自体はDD3とD6Cの後期型が欲しいけど、前者は海外製品なので円安下では無理だし、DD2やDD33があるので頑張って入手する必要もない。後者はレアなのだろうか出物がない。高校時代に購入した物は年代的に後期型だったと思われるので勿体無いことをした。今はD6もD6Cも高すぎるし手が出ない。

 

追記

ヘッド交換とセンターギア歪み再調整を実施

結局、ヘッドのザラつきが気になり交換する事に。交換したヘッドはWM-R2の物かもしれないが、似たような時期の製品で周波数特性も同じはずなので問題はないだろう。交換後に動作確認すると再生速度が速くなったが、ヘッド交換時にヘッドとピンチローラー間のバネを付け忘れていたのが理由。

センターギアはFF時の空転が極力発生しないようにする目的で、かなり真面目に頑張って目的を「ある程度」は達成できたと思うが、暫くしたら元に戻りそうな気がする。こういうギリギリな所があるのが如何にも、という感。

テープパスとアジマスは目視&耳調整。周波数特性を考えると、機材を使って生真面目に調整しても、あまり意味はないと思う。